元日系国際線客室乗務員。現在はマナー講師として全国で活躍中。
まちこ先生のラインからのらくがき⑤ ~ローレライ~
12月17日午前中、シップはクルーズィング最大の見所を縫うように進んでいました。
川幅が狭くその昔は事故が多かったと言われる、あの、ローレライの岩があるあたりです。
この辺りは中部ライン川渓谷と呼ばれ、キャプテンの見事な操縦さばきが必要とされます。
Die Loreiei (ローレライ)の美しい民謡が船内に響きだしました。
ローレライは、フリードドリッヒ、ジルヒャー作曲、
ハインリッヒ、ハイネ作詞のドイツで最も愛されている童謡の一つです。
その美しい曲が船内に響き渡り、私も思わずハミィングをしていました。
【なじかは知らねど 心わびて 昔の伝えはそぞろ身にしむ…】
船が進むにつれてコブレンツからリューデスハイム間の、両岸には次々と古城が姿を現せて私たちを楽しませてくれました。
船はまさに、ロマンチック街道 と呼ばれるにふさわしいライン川の渓谷を進んでおりました。
12月16日の深夜ケルンを出港した船は17日、午後2時リューデスハイムに入港しました。
ライン川船着き場にある、人口1万人足らずのワインで有名な可愛らしい街です。
私達はブドウ畑の上を行き来するゴンドラで、ニーダーヴァト記念碑の丘まで登りました。
ゴンドラの下にはワイン用のブドウ畑が果てしなく広がります。
ライン川岸辺のリューデスハイムの街並み、ツグミ横丁の何と愛らしいことか。
丘の上にさっそうとそびえたつ大きな像、
ニーダーヴァルトデンクマールのこの像はヴィルヘルム1世皇帝が
1883年にドイツ帝国発足を記念して作られた、モニュメントだそうです。
丘から降りて凄い人ごみのクリスマスマーケットに行ってみました。
オリが少ないことで有名なラインワイン(なで肩のワインボトル)を数本買い求めました。
そして、グリューワインも楽しみました。
地元の人々とグリューワインを飲みながら、日本から来た事を伝えると、ハグや握手で歓迎してくださいました。
その深夜、Ama Prima号はリューデスハイムを出港しドイツのマンハイムへと向かっていきました。
まちこ先生のラインからのらくがき
まちこ先生のラインからのらくがき① ~プロローグ~
まちこ先生のラインからのらくがき② ~ラインへ~
まちこ先生のラインからのらくがき③ ~アムステルダム~
まちこ先生のラインからのらくがき④ ~ケルン~
まちこ先生のラインからのらくがき⑤ ~ローレライ~
まちこ先生のラインからのらくがき⑥ ~シュバイヤー~
まちこ先生のラインからのらくがき⑦ ~ストラスブール~
まちこ先生のラインからのらくがき⑧ ~プライザッハ~