まちこ先生の船からのらくがき

まちこ先生の海からのらくがき④ ~シンガポール下船~

まちこ先生の旅からのらくがき
元日系国際線客室乗務員。現在はマナー講師として全国で活躍中。

voice_icon01 コスタ・ビクトリア シンガポールクルーズ 2016年 1/20-24 
  まちこ先生の海からのらくがき④ 


カーテンの隙間からこぼれる朝日の光で午前7時過ぎ目が覚めました。
船は14時にシンガポール到着です。

まだ、マレーシアの領海を航行中のはず。
本格的にパッキングをしていると夫が起きてきました。
2人で朝食後部屋に戻るとドア横のボックスに請求書が入っていました。

20日~22日迄に使った料金と明細が書かれていました。
チップの72ドルもちゃんと含まれています。
でも、シャンパンの料金は入っておりません。
という事は…
カードはなかったけどシャンパンは、ビガートラベルさんのお心遣いだったのだ…。
この時やっとわかりました。

この支払いの時も大変な行列でした。支払いは米ドルでしました。
ここからの支払いは飲み物や免税品もすべて現金支払いとなります。
夫が支払っている間、私は4点の免税品を購入しました。
部屋に戻り再びパッキング開始。

シャンパンは壊れないように衣類やタオルにくるんで持ち帰ることにしました。
部屋に忘れ物の無いように慎重にスーツケースに入れていきます。

………するとドンドンとけたたましくドアをノックする音。
一体何事?
いぶかしげにドアを開けると男性クルーが10時を過ぎたから部屋を出ろ!というのです。
えぇー!!!!! そんな!!!!! シンガポール到着は14時ですよ。
その事をいくら説明しても Get out in ten minutes.との答え。
しょうがない(これは我慢する日本文化)急いでパッキングを済ませることにしました。

又、ドンドンドンとドアノック。
開けると先程のクルーが10分過ぎたから出てくれ、というのです。
私は尋ねました。14時の到着までどこにいればいいの?
すると彼の返事は“スーツケースを部屋の外に置いたらホ―ルか6階のバーにどうぞ”でした。
ホールに行くと物凄い人です。

6階のバーに行きました。そこにはあいている椅子があり2人で座り込みました。
11時からは11階のレストランでビュッフェランチが始まります。

エレベーターでそちらに向かおうとしていると、
昨日お会いした陽子さんファミリィと一緒になりました。
彼女たちも(ご主人とお子さん)部屋を追い出された事にそうとう驚かれた様子でした。
シンガポール到着までそのファミリィとご一緒にランチと楽しいお話。
お蔭で3時間が割と速く過ぎました。

この間にパスポートを取りに行き、下船準備もしておきました。
20日に出航した時のシンガポールの景色が段々近づいてきました。

シンガポールに到着しました。
QIC も大変な人数ですから結構時間がかかります。
煙草とお酒の申告はきちんとした方が良いですね。
シャンパンは直ぐにOK になりましたが、シンガポールの煙草の審査は厳しいです。

船内の免税店で夫が買って残った8箱に厳しいチェックが入りました。
S$68の税金がかかるので、夫の話によると要らないといって置いてきた、
税金はもちろん払わなかったとの事です。
良い勉強になりました。

スーツケースと共に乗船手続きをした場所に出られたのは3時半頃でした。
そして間もなく4時になると20日にお別れしたDroiさんが満面の笑顔で
私たちを出迎えて下さいました。

運転手のTekuさんがスーツケースを車に入れて下さいました。
さぁ、これから5時間のシンガポール観光が始まります。

マレーシアクルーズ乗船記 アジアクルーズ乗船記

まちこ先生の海からのらくがき
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まちこ先生の海からのらくがき④ ~シンガポール下船~
まちこ先生の海からのらくがき⑤ ~40年ぶりのシンガポール~

まちこ先生の海からのらくがき⑤ ~40年ぶりのシンガポール~

まちこ先生の旅からのらくがき
元日系国際線客室乗務員。現在はマナー講師として全国で活躍中。

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  まちこ先生の海からのらくがき⑤ 


40数年ぶりのシンガポール。
私にとっては文字通り“浦島太郎”状態でした。
緑の木々に囲まれていた南国ムードの漂っていた街は大都会に代わっていたのです。
だからこそ再び訪れたかった。

ドライバーのTeku さんも日本語ガイドのDroiさんも本当に良い方でした。
限られた5時間を目いっぱい有効に案内してくださいました。
私のリクエストも含めてご案内下さったのは次の所です。

1、観覧車(フライアー) ⇒ シンガポールの見所を一通り見渡せる乗り物で、40分から60分かけて回る。
スコールだと乗れなくなるとの事、それを心配して一番先に行きました。絶景です….。

2、ガーデンズバイザベイ ⇒ フラワードーム(ドームの中には色々な種類の花々が)、
クラウドフォーレスト(フォーレストの名前のように沢山の種類の木々で森のよう)、
Super trees(25m~50mの18本の巨大人工ツリーで出来ており、
2本のツリーは全長128mのスカイウエイ、空中散策路でつながっていて
マリーナベイサンズ等を背景に雄大な景色を堪能できる、
長蛇の列を待ってでも絶対行くべき)を見て回りました。
時間がない場合、Super treesをお勧めします。

3、カトン地区 ⇒ ここは私の希望で案内して頂きました。
旅の前にネットで調べて行きたかった場所です。
外壁はパステルカラーで間口が狭く奥行きの深い作りが特徴。

ガイドさんの説明によるとブラナカン(中国の男性とマレーシアの女性の結婚)の人々の居住地区。
期待以上にとてもかわいらしいハウスが通りを挟んで両側に並んで建てられていました。

4、アラブストリート ⇒ 段々日が落ちてきたので、車窓からの眺め。
でもアラブ独特のエキゾチックな雰囲気を楽しむ事ができました。

5、グッドウッドパーホテル ⇒ こちらも私のリクエストで行って頂きました。
シンガポールを訪れるたびに宿泊していたホテルです。
エントランス前迄行って頂きました。何て懐かしい!!!
このホテルだけは当時のまま、全く変わっていませんでした。

本当はロビーでお茶の一杯でも,,,、の所でしたが先を急ぐ必要があり、
クラークキー等を車窓で眺めながら、再びマリーナベイに引き返しました。

6、マリーナベイサンズナイトショー ⇒ 毎晩無料で行われる光と音楽と水のショウ(約15分間) 
DroiさんとTekuさんはこのショーを私たちに見せるために急いでくれたのです。
そのおかげで、午後8時からのショーを心から楽しむ事ができました。
まるで幻想の世界に紛れ込んだような不思議な美しさの中に浸ることができました。

シンガポールクルーズ乗船記 シンガポールクルーズ乗船記

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ショーを終えてDroiさんの待つ場所に戻ると時計はすでに8時20分です。
そのことを彼女に伝えると、せっかくマリーナベイサンズホテルに来たのだから、
ロビーで写真を撮りましょうと言ってくれました。

長い広い高級感あふれる場所を潜り抜けロビーに出ました。
高い吹き抜けのヒローイそのロビーで私共の写真を撮って下さいました。 

空港まで30分はかかります。
シンガポールでの5時間の観光は終わりを告げようとしています。
そして、車はチャンギ国際空港へ。

Droi さんは航空会社のカウンターへも付き添って下さいました。
そればかりか出国ロビーの手前迄も。私ども夫婦は彼女に心からお礼を言いました。
「Droiさん、ありがとうございました。とても楽しかった。本当にありがとう!!!」 
彼女は優しい笑顔でちぎれるほど手を振りながら
出国手続きへ向かう私たちを見送って下さいました。

シンガポールでの5時間、なんと楽しく有意義で忘れがたいひと時だったことでしょう。
出国手続きを終え、ラウンジへ向かいました。

福岡への便は24日の午前1時過ぎの離陸です。
ラウンジで旅を振り返りながらゆっくりとくつろぐことができました。
ボーディングの呼び出しランプで搭乗口へ。

飛行機は真夜中のシンガポールを飛び立ちました。
スムーズな離陸で旅の幕は下りようとしています。

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まちこ先生のボルガからのらくがき

まちこ先生の旅からのらくがき
元日系国際線客室乗務員。現在はマナー講師として全国で活躍中。

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  ロシア・ボルガ川クルーズの旅(サンクトペテルブルグ-モスクワ)
オーソドックス・クルーズ アントン・チェーホフ号 2015年 6/28-7/09


今回のボルガ川クルーズに行こうと決心したのは、
昨年末のドナウ川クルーズがあまりにも良かったからです。

その時はシーズンオフという事もあり、船のアマデウス号の乗客は満席時の半分くらいでした。
日本人は私と夫だけです。
夫が、Mr.Mandelaに似ているという事もあり、サウスアフリカの団体グループの方々と
とても親しくなりました。

特にZetaという方とはその後もメールやプレゼントのやり取りで交流が続いております。
以下のメール文をご紹介させて頂きたいと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

Dear Machiko and mr Mandela

It was wonderful to hear from you and I read your e mail a few times indulging every word of your letter.
I am amazed that you were part of a South African tour group on your Russian boat trip.
The South Africans are very friendly people who interacts easily with foreign people.
As you have mentioned, it would have been nice if I was part of the group.
So I suggest that when you plan your next tour, please inform me.
I might be able to join you and I would love to since you are such nice pleasant people.
Thanks for the photographs, especially the group photo in front of the church.
I must say, Machiko, you and your handsome look so stylish and stand out amongst the group.
You are really two special people and I am so glad that I have met you on the Mozart boat.
Thank you also for the gifts that you are sending me. That is awesome and I am looking forward to receive it.
All of the best………maybe one of these days I come and visit you.

Lots of love
Zeta

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

この度のクルーズも、前回のように素晴らしいものに
違いないという確信がありました。

その期待を裏切らない素晴らしいサンクトペテルブルグから
モスクワへの10日間のクルージングでした。

私ども夫婦は(日本人は私共だけ)とてもラッキーなことに
客室がジュニアスイートにアップグレードされておりました。
これは今回の旅を快適にしてくれた大きな要因でもあります。

ボルガ川クルーズ

空港に着いたら、お迎えのドライバーさんを待たせても、
必ずルーブルへのマネーチェンジをお勧めします。
情報で船内での換金ができない事を知っており、
ロシアのエクスカージョンではルーブルしか使えなく、多くの
乗客の方が船のフロントで換金を断られ困っておいででした。
旅行前に届く前情報を(英語)をしっかりと把握しておく事も
楽しい旅の秘訣だと思います。

ボルガ川クルーズ

まず、ボーディング。
6月29日のボーディング時には音楽(その人の国のメロディ)と
ロシア伝統の大きなパンが出迎えてくれました。
大きなパンをちぎって塩を付けて頂くのです。

ボルガ川クルーズ

ドイツの歌、スペインの歌、スエーデンの歌、色々と聞こえて参りました。
これから始まる楽しいクルージングを予感。
アントンチェーホフ号は、満席の乗客で賑やかになりました。

220人余りの乗客は言語(ドイツ語、スペイン語…)でグループ分けされておりました。
私どもは英語グループ。
陽気で親切なサウスアフリカ(25人)のグループと一緒でした。

ボルガ川クルーズ

6月30日、7月1日はサンクトペテルブルグの観光。
中でも夏の宮殿と言われるエカテリーナ宮殿は凄い!
パリのベルサイユ宮殿をはるかに凌ぐ絢爛豪華さ。
エルミタージュ美術館は外の景色に圧倒されました。
物凄いスケールの広さと建物でした。

そして船は7月1日の夕方7時にマンドロギへと出港。
もちろん船内ではディナーを頂きながら……。
お食事を頂くメンバーは常に変わります。
楽しい会話は何よりのgood sauceでした。
食事の後はバーで楽しい催し物もあり、音楽とダンスと美味しい飲み物でくつろげます。

ボルガ川クルーズ

部屋に帰ると明日の予定表が置いてあります。
それを確認してから休みます。
さて、お休みの時刻になっても白夜ですから
アイマスクは必需品でしたね。
お部屋のカーテンが遮光カーテンではないので大変でした。

ボルガ川クルーズ

7月2日、マンドロギにお昼前に到着しました。
この小さな村の全ての建物は、おとぎの国のそれのように可愛らしくてカラフルです。
こちらでの滞在時間は4時間。
夫は木陰で愛らしい建物のデッサンを始めました。
私はお土産ショップでお買い物です。
お昼に頂いたチキンのバーベキューは美味しかったです。

ボルガ川クルーズ

7月3日朝、オネガ湖に浮かぶキジ島に着きました。
世界遺産のこの島は樹や自然をを守る為禁煙です。
ロシア独特の形をしたプレオブラジェンスカヤ教会は、
釘を一本も使わず樹だけで出来ており
カラフルなものではないのです。

実に不思議な雰囲気を醸し出している教会の建物。
又、日本でいえば白川郷のように、昔のままの暮らしが
垣間見れる大きなお家がとても興味深く感じました。

ボルガ川クルーズ

7月4日、お昼前にゴリツィに着きました。
この村の住民は800人ほどだそうです。

この村はドナウ川クルーズの時の”メルク”に
似ていると思いました。

大きな大きな城壁に囲まれたキリル・ペロゼルスキー修道院。
イコン美術館では歴史的価値のある
重厚なイコンを見て感動致しました。

この村では3時間だけの滞在でしたが、
物価も安いのでお買い物も楽しめました。

7月5日朝、船はサスペンスな町、ウグリチに到着。
血の上のドミトリィ教会がそれを静かに物語っていました。

1591年わずか8歳で喉を切られて死亡した
ドミトリィ皇太子の暗殺説、事故説。
ドミトリー皇子教会は皇子が血まみれになって
横たわっていた、まさにその死体の場所に
建てられたのだそうです。

美しくも不思議な町、ウグリチでした。

ボルガ川クルーズ

7月6日お昼過ぎ、船は最後の寄港地モスクワに到着。
午後から夕方まで、クレムリンの中の見学ツアーへ。
クレムリンの中には金色の玉ねぎ屋根を持つ沢山の聖堂があります。
大聖堂の前で私たちのグループは全員で写真撮影。
又、中には入れないのですが、クレムリン大宮殿は美しい姿をしていました。

7月7日、午前中は赤の広場の見学でした。
よくテレビで見たあの赤の広場です。
実際に目の当たりにすると正直、思ったより小さいと感じました。
中国の天安門から比べるとそう感じたのです。
聖ワシリー大聖堂とクレムリンのスパスカヤ塔のコントラストはとても美しいものでした。

ボルガ川クルーズ

この日夫は終日、船でのんびりしておりました。
最終日の8日、飛行場に行く前の4時間、
タクシーをハイヤーしていましたので、
その時の楽しみにとっておいたようです。
そして旅の疲れを直しておきたいという事もあったようです。
こうした事ができるのもクルージングのメリットだと思います。

ボルガ川クルーズ

7月8日、いよいよロシアの最終日です。
9時に下船をすると、すでにタクシードライバーが
私どもの荷物を車に積み込んでくれていました。
一緒に英語の若くて可愛らしいガイドさんも来てくれていました。

私はガイドさんに行きたい場所のメモを渡しました。
赤の広場、城壁のドライブ、モスクワ川沿いのドライブ、
モスクワ大学、雀が丘展望台などです。

夫も私もこのプライベートな4時間を心から楽しむことができました。
ドライバーさんもガイドさんもとても良い人でした。

長かった10日間のクルーズイングの終わりです。
タクシーはガイドを途中で下した後、シェレメーチエヴォ国際空港へと向かってくれました。

空港に向かう途中、船内での楽しかった思い出がよみがえりました。
7月1日のキャプテン主催のウェルカムレセプション、
いろいろな国の言葉でシャンパンで乾杯。

そして、7月5日におこなわれたフェアウェルパーティ。
各国々が趣向を凝らしたデモンストレーションが楽しかった!

私は日本人を代表して「すき焼きソング」の意味を説明した後、伴奏無しで歌ってみました。
するとあちこちから、そのメロディーを口ずさむ方々もいらしたなぁ…。

私どもを乗せた飛行機はドバイ経由で関西国際空港へと向かっていました。
ビジネスクラスだと乗り継ぎもラウンジが使えるので快適です。
席もゆっくり横になって休めます。
旅の疲れを機上で癒しながら帰国できました。

本当に良い旅をさせていただく事ができました。
沢山の良い写真と多くの良き思い出、大勢の良いお友達が最高のお土産となっています。

ボルガ川クルーズ

ボルガ川クルーズ